1371.日本人の役割

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き教室より
これからは、アジアで日本が果たす役割はますます大きくなっていくだろう。日本は近代史の中で、一番悪い国であるというイメージを海外諸国から持たれている。

第二次大戦時、ドイツ、イタリアと一緒に同盟を組んで、近隣諸国を侵略した。その時の強烈な印象が、いまだに悪い国のレッテルを張られている。

ということは、もしも一番悪い国、一番悪い人が一番目覚めてよい国になったら、非常に影響が強いのではないだろうか?

聖人のようになって、諸国の人々を導いていくことができたならば、ものすごい影響力になるのだ。

おとなしくて良心的な人が人々を指導しても、あまりインパクトがない。むしろ、悪い印象を持たれていた人が良い行いをしたときの方が、人々に強く印象づけるのだ。

日本はアジア諸国から悪い国と思われているが、一大奮起してアジアの人から一番よい国であると思われるようになれば、これは大変なことである。

世界の人々に対する素晴らしい貢献である。

アジアから恨まれているのは、決してマイナスではない。プラス要因であるとの見方もできるのだ。

「悪い人がよくぞここまでなった」ということで、大きな影響を与えることもできるからである。

そのためには、日本はそれだけ大きな成長をしなければならない。精神性を大きく成長させないと、戦争の時に大きく凹んだ部分は取り返しがつかない。

日本は敗戦後、劣等感とハングリー精神で成長してきた。ということは、それらは財産なのである。

劣等感、ハングリー精神というのは、これは宇宙の法則そのものである。

例えば、地球に穴が開いたら、穴に水が入って埋め合わせをしようとする。本来の姿に戻ろうとする。

だから、劣等感、ハングリー精神はイコール「不足感」ともいえるのだ。足りないと思うから、補おうとする。だから力になるのである。

日本がこの不足感によって経済大国になった今、今度は精神性でも素晴らしくなって、心という観点で物事を捉えていけるような国民にならなければいけないのだ。

そうすれば、今までみんなから批判されてきた部分が、全部オセロゲームみたいに変えることができるはずなのである。

これからの時代は、単に人間的に素晴らしいだけでなく、いろんな技術や能力を備えていかなければならない。経済的にも豊かになっていかなければいけないだろう。

人間的には素晴らしいのだけれども、何もできないというのでは人から認められないのである。頭脳も、豊かな人間性に基づいて発展させなければならない。

いくら優秀でも、人間性が悪ければ、銀行強盗や人類滅亡のために頭を使うこともできるのだ。

今後、地球の人口が何千億人増加しても楽に暮らしていける、あるいは地球以外の天体にも人が住めるように考える。そういうことがこれからは必要なのである。

愛で科学を発達させるのである。

今まで、各国で数多くの戦争が起きた。戦争が起こる原因をざっと考えると、宗教問題をはじめとして、政治や経済にからむ様々な問題、国境問題、飢餓、社会不調和、人種などがある。

あらゆる分離感が戦争を勃発させているのである。

元々、宇宙そのものが調和そのものなのだが、これに目覚めることが重要なのである。

日本が多くの人々に宇宙の法則を説いて、人類の発展を助けるならば、これこそ世界に対する大変な貢献ということになるのである。