1153.夢を捨てるとは

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

夢を捨てる

についてです。

あなたは

「夢を持ちましょう」ということを、

当たり前のことのように、

良いこととして

捉えているのではないでしょうか?

しかし、

私はあえて

「夢を捨てなさい」と

言いたい。

それは一体どういうことか?

普通、

夢を持つと言うのは、

「あの人みたいになりたい」

「ああなったら幸せになれるのに」

「金持ちになったら…」

「欲しいものが手に入ったら…」

といった欲望からくるものが一般的です。

しかし、

ああなりたい、

こうなりたいという欲望の夢は

一旦捨てなければなりません。

社長にあきらかに向いていない人が

「社長になったら幸せになれるんだ」

という夢をもち、

いつまでもなれないで

自信を失い、

自らを蔑んでしまったり、

あるいは

社長になったはいいが、

体に無理が生じて病気になったり、

家庭を蔑ろにして

一家離散になっては、

本末転倒です。

本来の役割でないことを望んで

頑張った結果、

その夢が

自分を苦しめることになる可能性が

あるのです。

しかし、

現実にはこのように、

西洋から入ってきた

成功哲学の教えのような、

この欲望、

願望から来る夢を

追い求めて努力してきた結果、

苦しんでいる人が

今大変に増えてきているのが

現状です。

ここで大切なのは、

「自分は何のためにこの世に生まれ、

どういう役割があり、

そして

これからの人生で何をやって

生き切って行けばよいのか」という、

『本当の自分』を

知ることなのです。

しかし、

欲望・願望からくる夢に

固執している限り、

『本当の自分』は

見えなくなってしまうのです。

それは、

人との比較でしかないのです。

そうではなく、

自らの役割を自覚し、

これになったら

自分の力を最大限に発揮できる、

というものを

探す事が大切なのです。

そして

その本当の自分の役割の中で

最大の力を出すことです。

脇役が主役になろうとしたら、

それは

大根役者としてしか通用しない。

脇役が脇役を自覚して

それに徹した時、

その役者は主役となるのです。

つまり

分不相応な夢を持つことは、

自らの特性を殺してしまうことに

なってしまうのです。

今のあなたの夢を

一回全部『捨てる』ことです。

あなたは、

本当の自分の役割とは

全く違う夢を

一生懸命追い求めている

可能性があるのです。

人生が終わる頃、

今まで追い求めてきた夢が、

実は

あなたにとって

とんでもない方向違いだったと

気付いても遅いのです。

私が言いたいのは、

どんな夢を持つよりも、

今やっている事に

喜びがもてるようになりましょう、

と言うことです。

自分を喜ばせるために

夢を持っているのだから、

そんな先の架空のものに

喜びを求めるのではなく、

今、目の前の事に

喜びが持てることが大切なのです。

こう言うと、

小さな夢、

例えば、

「もっとお給料が上がればいいな、

なんて思っちゃいけないのか」と

思うかもしれませんが、

別に

そう思うのは良いのです。

しかし、

そう思った瞬間

スイッチを変えるのです。

給料を上げたい…

「だから何をするのか」というように。

そのために

何をするんだ、

とスイッチを変えるのです。

もっと給料上げて欲しい

なんて言いながら、

ボーっとして

ろくすっぽ仕事もしないで

空想だけしていては

話にならないのです。

「欲しい」っていうこと自体は

良いことなのです。

「給料欲しい」って言ったら

「それだけのことをやります」という

裏づけの部分が

瞬間的に

パッと出てこなければならないのです。

部屋が暗いから

「電気がつけばいい」なんて思っていて

何もしなければ

電気はつかないのです。

「電気がつけばいい」と思ったら

すぐスイッチのところに飛んで行って

スイッチを入れる。

今喜べることは何なのか?

将来喜べることを

今思ったって、

実際は

その時になってみなければ

本当に喜べるかどうかは

分からないのです。