1152.喜びのモチベーション

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。これからは

モチベーションの質を変える

必要があります。

モチベーションとは

生きるための動機、

原動力のことをいいます。

人は

この動機によって行動を

起すのです。

この動機は

生きるうえでも

重要な役割をもっています。

しかし、

このモチベーションの質によって

結果が

全く違ってきてしまうのです。

モチベーションには

「欲望」から来るものと

「喜び」から来るものが

あります。

「欲望のモチベーション」だけで

動いたのが

バブル時代に

大活躍した人たちです。

まさに

欲望丸出しで

活躍していたといえます。

そしてその結果は、

倒産、

家庭崩壊、

一家離散

という凄まじいものを

生み出しました。

これからは

「喜びのモチベーション」の時代が

来なければならないのです。

それは、

これまでのような

「欲望のモチベーション」の時代と

大きく違っています。

この

「喜びのモチベーション」時代の

生き方を実践している

事例としてあげられるのが、

シドニーオリンピックで

金メダルをとったマラソンの

高橋尚子選手や、

活躍しているイチロー選手です。

高橋尚子選手は

シドニーオリンピックで

42.195キロを走り抜いた後、

記者たちに

「楽しい42.195キロでした」と

感想を述べました。

そして、

両親や監督を始め、

応援してくれているみんなに

感謝しながら走ったと言います。

マラソンの42.195キロを

走り切るのは苦しい。

しかも

他の強力な選手と競り合って

走るのですから

並たいていの事ではありません。

しかし、

彼女はそれを喜んで、

楽しく走り抜いたのです。

これは

“喜びのモチベーション”の

わかりやすい事例でしょう。

彼女は

練習が好きで好きでたまらない、

しかも

金メダルだけのために

走っているのではありません。

走ることが楽しいから

走っているのです。

そして

絶えず監督や周囲の仲間、

さらには

お世話になった人達や

沿道で応援してくれた人達に

感謝しています。

ここが大事なのです。

「欲望のモチベーション」では

「勝ちたい、金メダルがほしい」という

欲望剥き出しで試合に臨み、

そのために

好きでもない練習を

必死になってやります。

悲壮な頑張りですが、

喜んでやっている人には

かなわないのです。

彼女のように

目の前にあることを楽しんで、

しかも

好きでこなしています。

そこには喜びしかない。

イチロー選手もそうです。

政府が

「国民栄誉賞をあげる」といったら、

それを辞退しました。

そして

「私は打率を一分でも、

一厘でも上げるのが喜びです」と

語っています。

彼も練習が好きで、

野球が好きで取り組んでいます。

格好や見栄、

名声のために

勝負しているのではありません。

一瞬一瞬に全力を尽くす。

そして

自らの壁を

打ち破っていくことに喜びを持つ。

これが

これからの新しい人間です。

つまり

喜びのモチベーション時代の

人間なのです。

「喜びのモチベーション」で

生きている人は、

たとえ

困難にぶつかったり、

挫折を味わうような場面に

立ちいったったりしても、

そのプロセス(過程)を

喜んでいる訳だから

落ち込んだり、

ショックを受けたりしません。

ましてや

失敗の原因を他人になすり付けたり、

ぶつぶつと文句をいったりなど

しません。

むしろ、

その中では

「よしっ。

いよいよ自分の出番だ」と

気を奮い立たせています。

こういう姿を見ると、

回りにも活気が出てきます。

協力者を呼び込んできます。

そして結果的に

困難を乗り切っていきます。

21世紀は、

この

“喜びのモチベーション”でなければ

生きて行けない時代なのです。

だから、

まず

「欲望のモチベーション」を捨てて、

「喜びのモチベーション」に

スイッチを

切り替えなければならなりません。

そしてそれは

今すぐ

でなければならないのです。