1360.非行問題の解決法

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。
私が開発した研修の参加者には、不良少年少女もいる。意外に思われるかもしれないが、大会社の社長の子どもや、親が宗教等に凝っている家の子どもが非行に走って、少年院に入れられているケースが大変多い。

なぜ、大会社の息子が不良になるのかというと、答えははっきりしている。会社の社長は一般的に自分の会社は自分の息子に継がせたいと考えてる。

「是非、継がせたい」という欲があるから、経営者としての教育を押しつけたり、厳しいことをいったりする。子どもは会社経営に興味がないのに親が無理やり押しつけてくるから、逃げだしたくなる。

非行に走るというのは、自由になりたいという本能なのである。

宗教に凝っている人の子どもが不良になるケースが多いのは、道徳的なものを子どもに押しつけようとするからなのである。

道徳は社会生活をするうえで必要だが、執拗に道徳教育をされると、そこから逃げ出したくなるのである。

こうでならなければならないとか、ああでなければならないとか、厳しく頭を押さえつけられても、おもしろくないし、自由がないから、そこから逃げ出したくなる。

人間は本当の心、本当の自分を湧き出させると「愛」しか出なくなるから、悪い道にいくはずがないのだ。

子どもを育てるのであれば、このように深い観点から理解できるような親にならなくてはいけない。

ところが、特定の思想や宗教に凝り固まって他の考えや意見を取り入れられなくなっている親は子どもを良くするために、自分の考えに子どもをはめ込んでしまおうとして、変に萎縮した子どもを育ててしまうのである。

その結果、道を外して非行に走ってしまう子どもがたくさんできてしまうのだ。

やはり、親と子はそれぞれ人格が違うから、魂の奥では一体でも、人格は違うのだということを、はっきり自覚していかなければならないのだ。

これからは各家庭だけではなく、世の中全体が、その自覚を持たなければならないのである。

私の所に、ある大勢の会員を指導している宗教団体の幹部がこっそり依頼に訪れたことがあった。その方は自分の子どもが非行に走って困っているから研修を受講させてほしい、というのだ。

受講後、「うちの子どもがすっかりよくなりました。ありがとうございました」と、その宗教団体の幹部は、私の所にこっそりとお礼を言いに訪れた。

何年間も何十年も変わらない人を二日間で変える自信が、私にはある。

でも、これは教えるのではない。元々その人の中にあったものを引き出すのだ。最初からその人の中にあったものに気づかせるだけなのだから、本当は時間は要らないのである。

一般的に「潜在意識の中にある情報を引き出す」といういい方をする場合があるが、私の場合は「情報」を引き出すのではない。

「本当の自分」、それは他にも魂、宇宙の心などのいろいろな呼び名があるが、とにかく本当の自分を引き出してあげるのである。

私の開発した研修は、教える、という方法ではなく「ほら、あなたの中にあったじゃないか」と、体感させてあげることができるのである。

「あなたには今の自分と違う本当の自分がありますよ」と言われても、なかなかピンとこないだろう。

しかし「ほら、あったじゃないか」と体感させてあげれば、それで一発で目覚めることができる。そして、そこから最高の人生を歩めるようになっていくのである。