「自分の人生を、いったいどう生きればいいのだろうか?」
私たち人間にとって、こんなにも大切な問いに対して、何が答えてくれるだろうか。
例えば、人生や心のことになると、宗教の事が思い浮かぶかもしれない。
しかし同時に、現代社会において本当の意味の宗教とはいったい何なのか、何のために宗教は存在しているのか、という疑問を持たれる方も多いのではないだろうか。
宗教が元で争い、戦い、憎しみ合い、いがみ合う。
これが本当に宗教のあるべき姿なのだろうか、と疑問を持つのは当然である。
今、私たちはこのことを、真剣に学ばなければいけない時期にきている。
本当の宗教とは、単に宗教団体のことではないのだ。一言でいうなら『全体と個の融合』のことをいうのである。
自分と、自分の周りの人たちとの融合、自分の周りの人たちと日本の融合、日本と世界との融合、世界と宇宙全体との融合、このことを自覚して生活することを、法則に生きる、法則を生かす生活、ということなのである。
これは仕事においても同じことがいえる。
自分の仕事の方向性、会社の方向性、業界の方向性、社会全体の方向性、地球と宇宙の方向性、これからの方向性が、全体の方向性とうまく調和し、同じ流れに沿って流れていけば、人生で成功することは間違いないのだ。
しかし、人間は自分の私利私欲に目がくらむと、周りとの調和、方向性が見えなくなり、そこから不調和、分離の作業を始めてしまうのだ。
分離の作業は決して利益を生む作業ではないから、いくら一時的にうまくいっているように見えても、いつか必ず消えていかざるを得ないのである。
流れに沿うということは、櫂(かい)で無理やりこがなくてもスーッと流れていける世界のことなのである。要するに力の入らない世界なのだ。
まずは、あなたとあなたの周りの人々との調和を図り、お客様、即ち社会の人々との調和を図り、その人々に喜んでいただけることをすることが、仕事をスムーズに運ばせる法則なのである。
宗教イコール調和の連続作業なのだ。まさに、仕事イコール宗教といっても過言ではないのである。
あなたの今、持たれている仕事に最善を尽くし、自分の能力を出し切ることが、あなたの生命を生かし、生活を生かし切ることにつながるのである。
本当の宗教(全体と個の融合)とは、あなたの生きている使命に最善を尽くし、周りのすべてと調和していくことなのである。
宗教とは、他にあるのではなく、自分の中にあるということを自覚して、今この時期に本当の自分を知り、本当の生き方を知っていただきたい。