1202.未来内観死ぬ時には何も持っていけない

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

どうやって

『真我』に出逢うのか?

私たちは

「オギャア」と生まれて、

「現在」があって、

そしていつか「死」にます。

この時間を

“人生”といいます。

今までの良くある成功哲学などは、

今、現在から、

自分の欲望や願望をもとに、

ある特定の将来に対して、

目標を立てます。

よく、

大成功者をみて

「金持ちになりたい」

「高級車に乗りたい」

「海外に別荘を持ちたい」などと

「ああなりたい」

「こうしたい」といった

自分にとって価値のある

明確な目標設定をします。

そして、

それに向かって計画を立て、

また、

実行するにあたって

やる気を出したり、

困難に負けないように

積極思考を頭に叩き込みます。

この

当然のように思われているやり方で、

今ほとんどの人が苦しんでいるのです。

それは、

自分はチューリップなのに

「バラのように咲きたい」、

という願望を

持ってしまうからなのです。

実際の花は

そういった間違いは犯さないのです。

チューリップはチューリップらしく、

バラはバラらしく

最高に咲くことが役割なのに、

人間は

“ほんとうの自分”を知る前に、

自分とは違う他人と比較して、

「ああなりたい」

「こうなりたい」と

思ってしまうのです。

例えば

会社の社長に

全然向いてない人が、

社長になるのが成功だ、

社長になったら幸せになれる、

と思い込んで

社長になる目標設定をして、

何年か後に社長になっても、

家族はばらばら、

体はズタズタでは

本末転倒なのです。

でもこういった、

本来の役割でない事に

無理して頑張って同じ事をしてしまい

苦しんでいる人が

圧倒的に多いのです。

目標は一番遠い所、

つまり究極の結論から立てるのです。

東京に住んでいる人が

アメリカに行く事を決めたら、

成田空港に行きます。

羽田空港に行ってはいけないのです。

北海道に行くと決めたら、

羽田空港、

そしてその為には

モノレールに乗って、

電車に乗って…というように、

近いところは後から決まってきます。

では、

私たちの人生で

一番遠いところはどこでしょうか?

それは、

この肉体を去るときです。

つまり

死ぬときなのです。

人間はいつか必ず死にます。

天寿を全うして

まさにこの世を去るときに、

自分の人生を振り返って心の底から、

「自分の人生は素晴らしかった!」

「最高だった!」

「なんていい人生だったんだろう!」

って思え、

「いろいろあったけど、

何の一点の曇りも無い。

やることは全てやりきった!」

「使命、天命を全うした!」

そして、

愛する人に囲まれて、

心の底から「ありがとう!」って

感謝の心に満ち溢れ

この世を去れたら…

私たちにとって

これ以上の最高の人生はないはずです。

人生の究極の結論です。

つまり、

現在から

将来に目標を立てるのではなく、

最高の人生を生き切った、

死から生を見ていくのです。

そして、

死ぬときには

お金も

土地も

財産も

肉体も

家族も

愛する人も

何も持っていけないのです。

全てを『捨てて』あの世に去る時に、

初めて本当の自分

『真我』に目覚めるのです。

人生において

一番価値のあるものに、

頭ではなく体で、

魂で目覚めるのです。

しかし、

死ぬ時に

やっとそれに気付いても、

今の肉体をもった

この人生は一発勝負ですから、

それでは遅いのです。

死ぬ時にそれに気付くのではなく、

まさに、

今、一日も早く

『真我』“本当の自分”に目覚め、

そして、

残りの人生を

その“本当の自分”で

生き切っていく事こそ、

人生において、

最も大切な事なのです。