961.物で見る日本、心で見る日本の違い

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

「物で見る日本、

心で見る日本の違いを知る」

についてです。

いまの政治家はほとんど

現物主義というか、

形のあるなしでものを見る

クセがついています。

地位や肩書き、金銭といった

具体的な形ばかりにこだわっていると、

本当に大事なものが見えなくなります。

そうしていよいよ心を失ったときに、

もっとも重要な本質が見えなくなる

世界があるのです。

すべては、人の心で見ることができます。

個人個人の意識だけではなく、

集合的無意識という、

全体的なひとつの心、

日本人ならば、

日本人全体の心の流れでわかるのです。

川の流れを遠くから見ると、

川の水は動いていないように

見えますが、

近くから見れば流れは

一時もとどまっていません。

常に動いています、流れています。

人の心も、まさに川の流れに似ています。

仏教では無常といいます。

常にひとところに留まらず、

流れ移り変わっていくということです。

まさに人の心は無常といえるのです。

流れ去ったものを追いかけても、

元に戻すことはできません。

もし、商売や仕事で成功したければ、

向こうからくる流れを見て、

その流れにのるということが大事です。

いわば先を見るために

上流を見るということが必要なのです。

日本という国全体も当然のように、

川の流れのごとく流れています。

そこから、日本人は一体いま、

どのあたりにいるのかということが、

心の世界で見たら一目瞭然で

見えてくる世界があるのです。

すべて心の世界から

見えるものがあるのです。

たとえばお客様のニーズとは、

お客様が求めているものですし、

モチベーションとは、

その人のやる気とかですが、

全部心の動きで判断できます。

人間の意識の中にさまざまな動きを

作り出す根源があるのです。

だから、意識の変化、

移り変わりを見ていけば、

世の中の動きや変化は深い部分で

とらえることができます。

一見、目に見えにくいものですが、

意識して心がけていけば、

やがて見えてくるものです。

これからの時代は、このように、

人々の心ということがわからなければ、

何事もなしえないことになるでしょう。