佐藤康行の言葉に行き止まりは無限の道というのがあります
人生を歩む中で、私たちは壁にぶつかります
八方ふさがり、壁にあたってどこへも抜けられない
こういう悩みの状態は「壁の法則」
そこに無限の道が現れています
「行き止まりは無限への道」
また壁にぶつかった状態は、自由であると同時にニュートラルでもあります
一度、人生の歩みを止めて休んでいる状態です
そして、一度歩みを止めると、周囲の世界がよく見えるようになります
壁に当たらなければ、きっと見過ごしていたであろう無限の道が、そこに現れるのです
壁にぶつかるということは、このように、立ち止まって周囲や自分を冷静に見直すまたとないチャンス
あなたに向いた仕事、あなたの才能を発揮できる仕事は何なのか
それを見つけるポイントも「壁の法則」にあります
人間の才能は、生まれたときから備わっていると言っていいでしょう
そこにあなたの才能があります
あなたの才能が眠っている場所(=分野)を見つけて、そこを掘り進み、その場所の中でもさらに奥深くまで掘っていけるポイントを見つけることが大切
そのポイントこそあなたが天才になることができる専門分野です
あなたの才能を発見するには、まずは何でもいいからチャレンジすることです
興味を持っている分野の仕事を試しにやってみるのです
いろいろな仕事に挑戦していくと、簡単に穴が掘れる分野と、難しい分野があります
一度何かの職業についたら、とりあえず、全力をかたむけて掘れるところまで掘るのです
するとある深さのところで、シャベルが突き刺さらない硬い岩盤にぶちあたります
これが「行き止まり」です
もし、その職業で浅いところで岩盤にぶちあたったら、今度は別の職業に挑戦します
ただし、ここで気をつけなければならないのは、ニセモノの「行き止まり」も存在するということです
ニセモノの「行き止まり」を試行錯誤して掘り続ければ、ある段階でさらに掘り進むことができます
ニセモノの「行き止まり」は、いわゆるスランプに過ぎないわけです
超一流のスポーツ選手もスランプは経験します
ですから、才能発見の「穴掘り」において、重要なことは、目の前の仕事に、全身全霊、徹底的に打ち込んで全力を尽くすということです
そうすれば、「行き止まり」が本物かニセモノかがわかります
それが本物「行き止まり」であれば、その仕事がまったくできなくなります
あるいは、まったく興味がなくなり、まったく意欲がなくなります
これで、自分がその仕事が向いているか、向いていないか、自分の才能がそこにあるかどうかが明確に分かります
以上のやり方で「穴掘り」を続ければ、あなたは間違いなくあなたにしかない才能が眠っている専門分野を見つけ、天才になることができます
この「穴掘り」は、職業の選択にだけではなく、あらゆる才能の発見に有効です
才能は、仕事の才能だけではありません
家事の才能、地域活動の才能、人を褒める才能、人を癒す才能、さまざまな才能があります
ぜひ、あなたの才能をこの「穴掘り」で発見してください
恋愛でも、仕事でも、家庭生活でも、人生のあらゆる場面で、私たちは壁にぶつかります
その壁は、私たちが歩む道の無限の可能性を見せてくれるのです
それまでは、その道しかないと思っていたのが、まったくのウソであることに気づきます
これが、「壁の法則」であり、「行き止まりは、無限への道」ということです