1922.YSカウンセラー心構え7

真我日記

写真は清水寺です。中学校の修学旅行以来でした。とても良いお寺でした。

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佐藤康行(YS)メソッドをお伝えします。

【大前提】

3層構造になっている人間の心の最も奥深くに内在するのが、全体意識である生命(いのち)の源そのもの。

その全体意識である生命(いのち)の源そのものこそ、人間の本質であるということ。

佐藤先生は、「人間は全体意識である生命(いのち)の源そのものである」ということを、「大前提」と表現されます。

全体意識の心は、過去の記憶でできている人間の心ではなく、生命(いのち)の源そのものという、すべての人を愛し、愛されている心であり、すべてひとつという愛そのものであり、人間の本当の姿であるという大前提。

この大前提で、相手に向かうというのが、YSカウンセリングの極意と言えます。

一言でいえば、「相手は全体意識である生命(いのち)の源そのものという大前提のもと、心の自然治癒力を引き出すエネルギーで行うカウンセリング」ということになります。

それを実践するにあたって、次のように言われます。

「このYSカウンセリングは形から入るもので、そのように実戦していくことで、カウンセラー自身の中から、全体意識の心が引き出され、心が変化してくる」と。

なぜ「形から入る」ということが必要なのかというと、なかなか心からそう思えない場合が多いからです。

佐藤先生の例えに、サル(問題)と人間(答え)の話があります。

サルとは、過去の記憶でできている人間の心のことで、あらゆる問題や病のもと。

人間とは、全体意識である生命(いのち)の源そのもののことで、答えとします。

相手が、「自分はサルなんです」と言っているとします。

もしカウンセラーが、「ん、そうか、サルか、本当にサルに見えるな」と思っていると、なんとかサルから人間になれるようにと発想する可能性があります。

相手が言う「自分はサルなんです」に振り回されてしまいます。

一方相手が、「自分はサルだ」と言っても、「人間にしか見えない」としたら、どうでしょう?

「そうですか、サルと思ってるんですね。」と返していっても、「人間」というところから1ミもずれて行きようがありません。

そして、「自分は人間である」ということを、引き出していき、それが自覚できると、「自分はサルだと勘違いしていた」となります。

その瞬間に、サルと思っていた悩みや問題が消えるわけです。

これを、佐藤先生はごく普通に行います。

なぜなら、人間にしか見えないから。

全体意識である生命(いのち)の源そのものとしか見えてないから。

答えしか見えていないからです。

ここに「形から入って、心がそうなる」のと、「最初からそうとしか思えなくてできる」の違いが明白になります。

つまり、「人は全体意識である生命(いのち)の源そのものという大前提」と言うのは、私たちにとって必要な表現であって、佐藤先生のように、真理しか見えない場合には、本来必要ない表現と言えます。

佐藤先生は、常に、「自分も他人も全体意識である生命(いのち)の源そのものであり、全てがひとつであるという答えからしか見えていない」ということです。

実は、ここが佐藤先生の神技カウンセリングの急所であり、「真理カウンセリング」と言われる所以なのです。

「なぜ、会話するだけで、うつ病が瞬間に消えていくのか?」という問いに対する「答え」は、ここに導き出されます。

人間の心が作り出す様々な問題は、「答えから見ると消える」というマジックミラーの法則どおりなのです。

「なかなかYSカウンセリングができないんですが、どうすればいいでしょうか?」

「どうしたら、佐藤先生のようにできるようになるのでしょうか?」という質問に、佐藤先生は答えます。

「もうできている自分がいるんです。だからできるんです」と。

全体意識である生命(いのち)の源そのものしか見えていない佐藤先生ならではの回答です。

では、また明日。