1797.佐藤先生の神技カウンセリング

真我日記

写真はざるそばです。夏はこれさえあれば乗り切れるぐらい食べちゃいます。

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佐藤康行(YS)メソッドをお伝えします。
人は皆、真我であり、完璧であり、何物にも依存する必要ありません。
ですから、相手に依存せず、自分でやって、自分で責任を取るということが非常に大切です。

一方で、個性としての自分は、それぞれの性格があり、得て、不得手があるも事実です。
それ故、人によって役割があります。

自分の不得手な部分である自分の弱さを責めるのではなく、
自分のすべきことがわかればいいだけです。

自分のすべきことをして自立するのです。
自分の弱さを知り、認めるというのは、依存することとは全く異なります。

すなわち、自分の不得手な部分を、
相手に「こうしてほしい、こうなって欲しい」と求めることではありません。

相手に求めず、自分の弱さをして認めたとき、人は強くなります。

なぜなら、相手にとっては、自分が役に立つという存在がでてくるので、
相手が手をさしのべてくれるようになるからです。

ところで、完璧とは完璧主義の完璧、100点満点とは異なります。
そのままで、あるがままでいい。
これが完璧ということです。
これから完璧になろうとするのではなく、もう既に完璧なのです。

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ここのところを、佐藤先生の実際のカウンセリングのシーンから見ていきます。

強迫性障害の悩みを抱えた方のケースです。
ティッシュ箱の置き方、洗濯ばさみの向き、靴の並べ方、服のたたみ方など何から何まで、
整理されていないと気になり、なんども確認してしまい、
それが嫌で嫌で、何とか治したいというご相談です。

カウンセリングの実況

~相談者と約10分の会話後からスタートです~

佐藤先生:
その強迫性障害を治したいっていうことですか?

相談者:
はい。強迫性障害の中に、いろんな種類があるんですけど。
私はとにかく確認してしまう、きれい好きなんです。

佐藤先生:
人に迷惑かけることじゃないんじゃないですか?。
すごく役に立つお話じゃないですか?

~中略~

佐藤先生:
だから、事故が起きないんじゃないですか?

相談者:
あ、そうです。

佐藤先生:
ね。

相談者:
慎重だから。

佐藤先生:
うん、そうだね。ガスとかさ。

相談者:
あ、そうです、そうです。

佐藤先生:
火の元。

相談者:
そうです。あと、戸締り。

佐藤先生:
戸締りね。

相談者:
何もかもです。

佐藤先生:
すごくいいじゃないですか。

相談者:
え、それ、辛いんです。やりすぎてるから。
人がトイレ入るたびに、きれいにしに行くんです。
夫には、「病的だ」って言われるんです、そのやり方が。

佐藤先生:
でも、誰かに文句言うわけ? 「ちょっと汚い」とか。

相談者:
それは、言いません。

佐藤先生:
ってことは、誰にも迷惑かからないじゃない。何の問題もないじゃない。

~中略~

ここの最後の「誰にも迷惑かからないじゃない。何の問題もないじゃない。」という
佐藤先生の一言が全てを物語っていると思われるところです。

相談者の悩んでいることは、問題ではないということです。

まさに、相談者は完璧であり、問題はないというところです。

この先、佐藤先生が、どのようにそれを行っているのかを、
さらに相談者とのやりとりに見ていきます。
ここから、本格的に佐藤先生の神技といわれるカウンセリングが始まっていきます。

佐藤先生:
Bさんね、一発で解決する方法は、それを全部、その自分を認めちゃうわけです。

相談者:
やってる自分ですか。

佐藤先生:
そういう状態の自分を認めたら。「これでいいんだ」って。
「このままでいいんだ」って。

相談者:
うん。

佐藤先生:
そうしたら、もう今日この瞬間で解決ですよ。
「自分がこうなんなきゃ」っていうのがあるから、いつまでたっても解決しない。

相談者:
ああ、そうです、そうです。はい。

佐藤先生:
下手したら、一生変わんないと思いますよ。

相談者:
そう。それが嫌だった。

佐藤先生:
でも、「このままでいいんだ」と。「これでいいんだ」と。
自分を認めたら、もうこの瞬間で、数秒で話は解決です。

相談者:
「やってていい」ってことですか?

佐藤先生:
やってていい。
それを認めればいい、自分を。
その自分を認めればいい。
「これでいいんだ」って。
「この性格でいいんだ。このやり方でいいんだ」って。

相談者:
うん。

佐藤先生:
それを認めるんです。

相談者:
うん。

佐藤先生:
そうしたら……

相談者:
嫌でも認めるってことですか?

佐藤先生:
認めるんです。
その「嫌」が、「これがいいんだ」ってことをやる努力は一発でしょ?
今この場でも可能ですよ。

相談者:
もう一回お願いします。

佐藤先生:
要するに、例えば、何かを食べて、「この味は嫌なんだ」って。
「でも、これは体にいいんだ」って、「必要なんだ」って、
「これは大事なんだ」って認めたら、もうその嫌いが消えるでしょ?

相談者:
うん。

佐藤先生:
ね。だから、それは自分の心一つなんです。

相談者:
うん。うん、分かります。はい。

佐藤先生:
うん。そうしたら、時間がなくなります。
無駄な時間を消すことができる。

相談者:
無駄な時間?

佐藤先生:
うん。だから、「このまんまの自分でいいんだ」って認めた瞬間、そのままでいいんだから、
何も努力しなくていいです。
何も頑張らなくていいんです。

相談者:
うん。

佐藤先生:
その自分は、「これでいいんだ」ですよ。
Bさんの性格、その強迫性障害、「そのまんまでいいんだ」って。
これは長所だって。

相談者:
うん。

佐藤先生:
これは他の人にない、素晴らしい長所なんだって。

相談者:
あはは。

この続きと、詳しい解説は、明日に。