1664.野望のビジネスから感謝のビジネスへ

真我日記

写真は豚肉と野菜の炒め物です。さつまいもが甘くて良い味出してくれました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
佐藤先生の言葉をお伝えします。著書宇宙意識で因縁を切るより
伊豆で青果店を経営する高木史郎さん(仮名・50歳)が、最初に私の所に訪ねて来た時は、今にも会社が倒産寸前という状態でした。

4日後に300万円の手形が落ちるにもかかわらず、貯金通帳はゼロ、現金は今日のわずかばかりの売上金しかありませんでした。

そして、残りの4日間、店の売上をどう多めに見積もっても、120万円にも満たないというのです。

もうどんなにがんばっても4日後の手形を落とすことはできません。

もちろん金融関係にもすべて当たりました。

しかし、返事はすべて“ノー”でした。

まさに彼は、絶対絶命のピンチに立たされていたのです。

そんな時、ある方から真我開発講座を勧められたのですが、彼には受講するお金もありません。

そこで彼は「もうどうせ倒産するんだから、講座の費用なんてあってもなくても同じようなものだ」と思い、レジからなけなしのお金を握り締めて、講座を受けに来たのでした。
そして、真我開発講座を受講した翌日、彼から私の事務所に電話がかかってきました。

「佐藤先生、奇跡が起きました!」

「どうしたんですか?」

「今、封筒が届いたんです。

どこからかなと思って見てみると、『国民金融公庫』って書いてあるんです。

“ああ、また断りの手紙だな”と思って中を開けてみると、『緊急融資』と書いてあるんですよ!

それも300万です!」

300万ということは、ちょうど落ちる手形の金額です。

そして「緊急融資」ということは、印鑑を持っていけばすぐお金が下りるということです。

彼は早速融資を受けに行き、そのお金で手形を落としました。

高木さんは、自分に起きた奇跡を「これはきっと本当の自分に目覚めたからだ」と確信しました。

すっかり元気を取り戻した彼は、新たな計画を思いつきました。

彼の奥さんが小さな焼き鳥屋を営んでいたのですが、その焼き鳥屋をチェーン展開しようというものでした。

それからしばらくして、真我開発講座を受講した時に、その焼き鳥チェーン店の計画が瞬間に消えたのです。

「ああ、私はまた同じミスを繰り返すところだった。

今までの失敗は、全部私の欲から出発していたんだ。

私は間違っていた!」。

そう彼は気がついたのでした。

そして、今ここに果物一個を買いに来ているお客さま、そういうお客さま一人一人に対する感謝の心がわき上がってきたのです。

お客さんが果物を買ってくれている姿を見て、涙があふれ出てきたのです。

「こんな気持ちになったことは、何十年か仕事をやってきて初めてです。

ああ、これこそ感謝の心なんだなあ」。

彼の中から本物の感謝の心がわき出てきたのです。

お客さんと話していても、知らないうちに手を合わせてしまい、慌てて手を離すこともよくありました。

そしてある日、店に立っていた娘さんが、500円の特価で売り出していた果物を、間違えて定価の1,000円で売ってしまったことがありました。

高木さんは、お客さんに申し訳ないことをしたと思い、すぐ詫び状を書いて、おつりの500円と果物を入れてお客さんに送り届けました。

そのお客さんは本当に驚いて、店までお礼を言いに来てくれました。

それから店の売上はどんどんと伸び始めました。

ただ、この調子でついついお客さんにサービスをし過ぎてしまい、「売上は上がったけれど、粗利は悪くなっているだろうな…」と彼は思っていました。

ところが、月末になって計算してみると、売上も粗利も両方とも良くなっていたのです。
「なぜなんだろう?」と彼は不思議に思いました。

しかし、その理由もわかりました。

今までは、売れ残りの果物は捨てていました。

しかし、売上が上がり売れ残りも減り、回転率が良くなることによって、結果的に粗利も上がったのです。

彼はその後、驚くような体験をたくさんしたそうです。

借金の問題も不思議な体験が重なり、すべて解決していったのです。

娘さんも「お父さん、前とは顔色変わったね」と言ってくれるようになりました。

彼は今、喜びと感謝でいっぱいの生活を送っているのです。

これから21世紀の本物のビジネスは、野望のビジネスではなく、感謝のビジネスなのです。

まさに高木さんは、そんな本物のビジネスを実践された典型的な例だといえるのです。