佐藤康行の言葉をお伝えします。著者「悩み解決明快答」より
「悩み」を整理することによって、「悩み」の実体が見えてきます。
これが、「悩み」に取り組む前の大切な準備でした。
さて、これから、実際に悩み解決に取りかかります。
では、「悩み」のどこに手をつければよいのでしょうか。
「悩み」は二つの要素から成り立っています。
自分と他人です。
だから、この問いに対しては二つの選択肢があります。
一つ目は、「自分に手をつける」という選択肢。
二つ目は、「他人に手をつける」という選択肢。
どちらに手をつければより効率的に合理的に「悩み」は解決するのでしょうか。
答えは、「自分に手をつける」です。
このことは、私の悩み解決の「明快答」の大原則です。
では、さっそくその理由をお話しましょう。
ある主婦の方の話です。
いろいろ私が相談に乗っていると
「お願いです。うちの主人をなんとか変えてください!」ということを真剣に言うのです。
「わかりました。あなたのご主人を変えることを考えましょう。では、あなたに質問です。もしあなたのご主人が変わったとします。すばらしく優しくなってあなたに対する愛が深くなったとします。そのときあなたはどうしますか」
と私は聞きました。
そうしたら、その奥さんは「はい、そのときは私も変わります」と意気込んでいいました。
「ほら、ということは同じじゃないですか。あなたが変わればご主人は変わりますよ。」
「ご主人が変わればあなたは変わるんですよね。だとしたら、あなたが変わればご主人が変わるのと同じことじゃないですか。それに気づいたあなたが先に変わるのですよ。」
私たちの目は外側を見ています。
目が外と反対方向を向いて、自分の内側を見たりしませんよね。
だから、人の欠点は良く見えるけど、自分の欠点は見えないものです。
つまり、「自分が見える目」にしていったときに、問題がはっきり見えて、その問題を解決したら、これが一番即効性があるのです。
この世の、ほとんどのイザコザやケンカは、「相手に変わって欲しい」というところから始まります。
ほとんど、相手が先に変わることを望んでいるのです。
人間関係のことから、ひいては企業同士、国同士でも同じことなのです。
戦争も、宗教観がもとで起きたりします。
「相手が変わることを望む」ところから争いやケンカが始まってくるのです。
ほとんどが、自分を変えようとしないで、相手を変えようとしておきていることなのです。
ですから、この逆をやったらいいのです。
自分を変えたら、この場から変わってきます。
でも、相手を変えようとしたらどうでしょうか。
一年後、三年後、十年後、いや、一生かかっても相手が変わる保障はありません。
でも、あなたが変わったら、この場でこの瞬間に変われるのです。
でも、「自分から変わるんですよ」って、お説教しながら相手に変わることを先に望んでしまったら本末転倒です(笑)。
変わる順番は、「それに気づいた人が先に変わる」ということなのです。
気づいた瞬間から先に変わるのです。
では、先に何を「変える」のでしょうか?
それは、「心」と「言葉」と「行動」です。
私の「悩み解決の法則」は、悩み解決のためにあなた自身の「心」「言葉」「行動」を変える法則のことです。
あなたが先に変わる。
具体的にはあなた自身の「心」と「言葉」と「行動」を変える。
そのことによりあなたの悩みが消えるのです。