佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
私たちは、あの人は嫌いだ、と思うことが時々あります。
しかし、これは自分で嫌いなのだという自己暗示をかけているだけなのです。
嫌い、というのは自分の頭の中の意識の世界なのです。
本当は、根本的に嫌いな人はいないはずなのです。
嫌いと思い込んでいるだけなのです。
ただ、自分と波長が合わない人がいるだけなのです。
日常の環境や習慣などによって、価値観が違い、人生観が違うというように、どうしても波長が合わないという人がいるのです。
波長というのは、意識して作っているのではなく、心の世界から発しているものです。
波長の合わない人が現われるということは、自分に何かを教えてくれているのだ、と考えるべきです。
自分に対しての厳しい言葉や、非難などは、自分に何かを教えてくれているのです。
それは、自分の心の一部分の反射として言葉となって還ってきているのです。
世の中に不必要なものはなく、現われる以上は何か必要があるのです。
大切なことは、それを自分のプラスの材料にして、自分の改善点にするかどうかということです。
しかし、どうしても自分が嫌いだと感じている人がいるとしたら、その解消法は、あまりそれにこだわらないことです。
そして、ただひたすら自分を高めていき、相手を包み込める人間になることに注意を払うことです。
自分を変えずに、無理やり好きになる努力をしても無駄です。
その人を好きになっても、また別の嫌いな人が出てくるからです。
そうではなくて、自分を高めていって、相手を包み込める人間になれば、このレベルの人を全部包み込むことができるようになります。
自分のレベルが上がったら、同じ高さではなくなります。
飛行機でも、互いに同じ高さで飛んでいると衝突しますが、高さを変えれば衝突することはありません。
自分のレベルが高くなれば、今までのレベルの人を包み込めるようになります。
しかし、世界には何十億という人間がいますから、そうして自分を高めていっても、まだ嫌いな人というのはどんどん出てきます。
ただ、だんだんと嫌いな人は、少なくなっていきます。
自分にとって嫌いだ、いやだ、と思う人が現われた時には、まず、その人は何かを教えてくれているのだと感謝をして、反省をして、自分を高めることに専念すべきなのです。
むしろ、そのような人の出現に感謝することです。
本当は波長が合っていながら、その人の、何かの言動を見て、嫌いと思い込んでいる場合があるのです。
嫌いな人をなくしていくのは、ただひたすら自分自身を高めていくことなのです。