1139.引きこもりの子を持つ親へ

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

「引きこもりの子を持つ親へ」
についてです。

今、
引きこもりが全国に50万人いるとも
100万人いるとも言われています。

子どもが引きこもりになるのにも、
全て原因があるんです。

原因のない結果はないんです。

ですから、
その原因を親がわからないと、
なかなか解決しません。

子どもが
引きこもりになる家庭には、
共通しているものがあります。

それは、
親が社会的に高い地位に就いていたり、

立派なことを教え諭すような
立場にいることが多いということです。

そういう親を持っている子どもは、
表で自分を
思いっきり出せないんです。

ある政治家の娘さんも、
引きこもりで
家から出られない状態なのですが、

その娘さんは、
お母さんにこんなことを
漏らしたようです。

「お父さんが一軒一軒頭を下げて
回っているのに、
私が友達とケンカをしたら、
お父さんの票が減ってしまう…」

それから彼女は、

友達と対等に
話ができなくなってしまったんです。

その娘さんの潜在意識では、
こういうふうに捉えているんです。

(私はお父さんが偉くなるための
犠牲者だ…)と。

もちろん彼女に聞いても、
そんなふうには言わないでしょうが、

深い意識の中では
そういうふうに捉えているんです。

子どもが
親に対して気を使っているんです。

だから、
自分が邪魔なんです。

(自分なんて消えてしまえばいい…)と
思っているんです。

自分がいることで
親に迷惑をかける。

だから、
自分を出せない。

そうすると、
どんどん自分自身が萎んでいくんです。

そこで、

例え親が
「あなた、いいから友達とケン
しなさい!」と言ってみたところで
簡単には変わりません。

もうそういう状態になっている時には、

自分の意志では
自分をコントロールできないんです。

言ったって、
子どもはどうしていいかわかりません。

そんな急に
変われるものではありません。

子どもの問題と
捉えているうちは解決できません。

先祖のせいにしてもどうにもなりません。

もちろん学校のせいにしても
問題は解決しません。

親が自分達の問題なんだと
捉えなければ、

解決はしないんです。

まずそこが出発点です。

一番子どもに影響力があって、

尚且つ
一番解決する鍵を握っているのは
親なんです。

しかし、

基本的に、
親も自分の問題は自分では解決できない
と思った方がいいんです。

なぜならば、
自分の思いが
今の自分を作っているのだから、

その
自分の思いで解決策を考えたところで、

自分の思いからは
いつまで経っても脱しないんです。

子どもは
その親の傘の中にいるんだから、
全然変わらないんです。

逆に
親が心配すればするほど、

ますます
身動きが取れなくなってしまいます。

意識をすればするほど、
もっと事態はひどくなるんです。