1460.物を売るな、自分を売るな、相手になりきれ

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
私はセールスという仕事が大好きです。

セールスほど、自分自身を磨いたり、人間性を高めたりできるものはそれほどないのではないかと思っています。

私は、若い時から、いろいろなものをセールスしてきましたが、ほとんどトップセールスマンで通してきましたし、セールスを通じていろいろなことを学びました。

今日、私があるのはセールスマンという仕事を経験したお陰であると思っています。

私が経験から生み出したセールスの極意をお教えします。

まず、物を売るセールスというのは、一番初歩です。

「この商品を買ってください」「この商品は安いですよ」

この商品、この商品といっているうちは、まだ初歩なのです。

少し上達して、中級になると、今度は自分を売り込むようになります。

よく、セールスマンは自分を売り込め、などと言われていますが、これもまだまだ序の口なのです。

お客様はそんなものは欲しくないのです。

あなたがお客様だったら、セールスマンが欲しいですか。

欲しくはないでしょう。

よっぽどいい女、いい男でしたら別かもしれませんが。

スーパーセールスのポイントは、お客様が一番関心をもって、一番興味のある急所、一点に的を絞ることなのです。

お客様が一番関心を持つことは、お客様自身のことなのです。

お客様自身の損得です。

ですから、お客様にお客様を売り込むことなのです。

あなたにとってどうなのかということを、アピールし続けることなのです。

あなたならばということを売り込むことなのです。

あなたはこうして、こうしたら、こうなるという話をし続けたら、その本人は自分自身のことですから何時間でも飽きずに聞いてくれます。

物や自分を売り込むのではなく、お客様を売り込むということです。

セールスの極意とは、お客様の話題だけに集中することなのです。

お客様の為に泣いて、お客様の為に笑い、お客様の為に時間を費やし、ただひたすらお客様自身のために話すのです。

それと、お客様のことを考えなさい、ということも間違いなのです。

お客様のことをいくら考えても、お客様のことは絶対に分からないということです。

お客様の背中のどの部分が痒いかは、いくら考えても分からないのと同じです。

では、どうしたらよいのか。

それは、自分がお客様になるしかないのです。

自分がどうしてもらいたいかということを考えれば、すぐに答えが出ます。