佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
私たちは、常に何らかの環境の中にいます。
その環境というものと、私たちの心ということについて考えてみましょう。
私たちはどこかの環境の中に入ると、環境に心が動かされるか、あるいは心が環境を変えるという状況になります。
その人がいるというだけで、その場の雰囲気が明るくなるような人と、参加していてもほとんど存在感のない人、その差はどこから生じるのでしょうか。
その分岐点は、その人自身の心の強さによるのです。
心の弱い人は常に環境に心を動かされ、環境に流されます。
ですから、よい環境の中にいると、それに引っ張られて心もよい方向に流されます。
しかし、悪い環境の中でもまた同じように、心が悪い方向へ流されます。
つまり、環境に左右されて、心が不安定な状態となっているのです。
一方、心の強い人というのは、環境をがらっと変えてしまいます。
これが心と環境との作用です。
では、環境とは何かというと、いろいろな人が集まった心の状態の現われなのです。
そこにいる人々の心の現われが環境と呼ばれているものです。
その中で自分自身の心がどういう状態で、どう現われているかということで、その環境に流されることも、あるいは環境を変えることもできるのです。
これは営業活動や、対人関係においても同じことなのです。
心の弱い人は、環境のその雰囲気にのまれて、ふわーっと流されて、「いやー、雰囲気が悪かったのですよ」とか、「相手が忙しかったのですよ」などと、失敗をすべて環境に原因があるとしています。
心の強い人は、相手のスケジュールも、その場の雰囲気でも何でも、がらっと変えることができるのです。
全てを自分の雰囲気に変えることができるのです。
では、どうしたら心を強くできるかというと、それは明確な目標を持つことです。
明確な、確固たる目標を持てば、心は変わります。
強い心になります。
どこかの会場などで、何か場違いな雰囲気を感じ、自分の思ったとおりの発言や行動ができなかった経験をした人もいると思いますが、それは、本当に自分がやり遂げたいという目標に対する意識が弱いからそうなるのです。
確固たる目標を持っていれば、環境が多少違うと感じても、どう自分の目標に結びつけていくかという考えやアイデアが自然に湧き出てきます。
例えば、何かの会合に出席する場合、周りの環境はどうであれ、もっと活気のあるものにしようとか、活性化してやろうという意気込みで参加することにより、自分の周りの雰囲気は一変します。
こういう人は人生の主役になれる人物です。
リーダーとなるのか、烏合の衆となるのか、人生というステージで捉えると、大きな差が出るのは当然のことです。