1446.人の話は聞くのではなく心を読み取れ

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
私たちは、子供の頃から、人の話をよく聞きなさいというように教えられてきました。

確かに、人の話を聞くことは大切なことですが、私たちの社会の中で肝心なのは、その話を聞く姿勢なのです。

人の話を、言葉通りに聞くのではなくて、その人が本当に心から思っていることを見抜くことが大切なのです。

どんな言葉を発しているかではなくて、何を思っているのかを読み取ることです。

その力がなければ、人の話は聞かないほうがよいのです。

ある感動的な体験談を伝える場合に、どんなに話し上手な人が伝えようと思っても、実際にその体験をした人の方が、より多くの人に、より大きな感動を与えられます。

どんなに感動的な言葉を使っても、心から訴えている人の話には、太刀打ちできないのです。

何を話しているかではなくて、その話の本質に、何を思っているのか、それを見つめることなのです。

私たちは日常生活の中で、うわべの表にでている部分で、そのものなり、その人の全てを把握したような気になってしまうことが多いのですが、このことがいろいろなトラブルを起こす原因になるのです。

同じように、人を判断するときに、その人が何を知っているかではなくて、何をしているのかという見地で判断すべきです。

本当に知っているというのは、行動に反映されていることです。

ある前向きな考え方に接した時に「そんなことは知っている」とか「それは以前に聞いて分かっている」と言うような人のほとんどが、実際の行動は、その考えにほど遠いことがよくあります。

行動が伴っていなければ、どんな素晴らしい考えも、全く知らないのと同じです。

ただ知識として知っているために、他人に対して意見したり、批判したりして、害を及ぼしていることが少なくないのです。

会話の中で、よく「分かりました」という言葉が出てきます。

しかし、本当に「分かりました」と言うのは、その時から行動が変わるということです。

行動が変わらなければ、分かったのではなく、聞き流しました、ということなのです。

その人が、何を言っているのかを聞くのではなく、何を思っているのかを、何を知っているのかではなく、何をしているのかを見つめることです。

それが、その人の本質なのです。

一般的に、人を見る目があると言われている人は、相手が何を思っているのか、相手が何を行なっているのかを見ている人なのです。

人の話は、そのままの言葉だけで聞くのではなく、感じ取ることが大事なのです。

人の行いに目を向ける。

そういう本質を見られるような自分になることが大切です。