1154.親は子供への執着心を捨てる

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

親は子供への執着心を捨てる

についてです。

私は

子どもが中学生になったら

親は

スイッチを切り替えるべきだと思います。

一人で生きていくことを

覚えさせることが

まず第一に必要だからです。

親というのは

子どもを守ってやろうと思いがちですが、

子どもは

放っておいても育つものだという発想で

接するべきです。

今、起こっている

『切れる子ども』だとか、

親に暴力を振るったりする小中学生が

出現したりするのは、

すべて親に責任があります。

親は

子どものことを考え過ぎて、

こうなって欲しい、

ああなって欲しいと

願いをもちますが、

この願いが一番良くないのです。

親が子どもに

ああなって欲しいというのと、

その子どもの資質とは

またく違うのです。

こうなって欲しいとか、

こうなって欲しくないと

いうのではなく、

現実の姿(資質)を見て、

それを後押しして

伸ばしてあげるのが本筋なのです。

こうなって欲しい、

というのは

親の作り上げた空想に過ぎません。

一方、

子どもは

親の希望に応えようとして、

「いい学校に入らなければ」と

考えるようになります。

良い学校に入れる能力も無いのに、

世間体がどうだとか、

隣の子どもが○×大学に入ったから、

あんたもあの学校を狙え、

などと言われ、

それで

無理に格好だけ取り繕ってしまう。

そうなると、

子どもは

そこから逃げたくなるか、

引きこもりになってしまう。

逃げて

家を飛び出すのが「不良」で、

自分の殻の中に入るのが

「引きこもり」です。

「引きこもり」は

日本で現在八十万人とも

百万人ともいわれるほど

多くなってきています。

「不良」も「引きこもり」も、

どちらも

子ども達は現実逃避をしているのです。

その原因は親です。

子ども達は

自分が何をやっていいのか

分からなくなっています。

親に

実力以上の期待を持たれれば

持たれるほど、

窮地に追い込まれてしまっています。

だから

厳しい現実に向かい合わないで、

そこから逃げようとします。

ところが

親は自分自身の思いを

どんどん押し付けてきます。

あたかも

盆栽をチョキチョキ切って、

それを

『美』として

鑑賞するようなものです。

「いい学校に入れ」、

「いい会社に就職しろ」、

「出世しろ」、

「○○に負けるな」…

これらは、

親の

「子どもは自分のもの」という

所有意識からくる執着心です。

「自分が生んだ子どもだから、

自分のもの」という所有意識が、

執着の愛を

生みだしてしまうのです。

まず

こういう意識を捨てることです。

さらに子どもとの、

ベタベタした関係を

捨てる事が今こそ必要なのです。

子どもは

親の持ち物ではありません。

それぞれが独立して

生きれば良いのです。

この関係が確立されれば、

子どもは自由になります。

そして、

責任感が芽生えます。

「不良や

引きこもりなんかしていて

良いのだろうか?」と

思い始めるのです。

しかし、

親が子どもを

自分の持ち物という認識でいる限り、

責任感などさらさら無く、

むしろ自分が不良になったり、

引きこもりをしている責任を

親に押し付けてしまっているのが

現状なのです。