957.全部取り壊して更地にする

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

「全部取り壊して更地にすれば

立派な建物が建つ

【内部崩壊と外部崩壊】」

についてです。

では、「沈みゆく日本、そして崩壊、

倒産する日本」は外部と内部の

どちらからでしょうか。

外部も内部も可能性は両方あります。

外部からというのは、

たとえば

中国や東南アジア諸国が

経済力をつけて、

日本が立ち行かなくなる場合です。

韓国、台湾、シンガポール、

タイ、マレーシアなどの

経済力の抬頭は

めざましいものがあります。

今後、日本がこれらの国との

経済戦争に敗れることも十分あります。

いわば第二の経済的無条件降伏です。

とくに中小企業は、

中国のめざましい進展に、

風前の灯といった趣さえあります。

中国による安値攻勢や技術水準の向上で

競争力を失った中小企業の倒産は

あとを絶ちません。

ひと昔前までは、

全く考えられないことが

すでに起きているのです。

一方、内部からはどうでしょう。

規制緩和や自由競争が

叫ばれていますが、

国内の改革は一向に進んでいません。

既得権を手放そうとしない

政治家や官庁、役人をはじめ、

特殊法人、業界団体、そして、

全部ではないにせよ、

大企業の改革への抵抗は

未だにつづいています。

リストラによる失業や、

フリーターの増加、

若年者の就職難など

経済の先行きは一向に

明るい兆しが見えません。

ゆとり教育と称する教育制度の弊害は、

産業競争力をますます

弱体化させる方向にあります。

内からの崩壊も、外部からの

崩壊以上に危惧されています。

内部崩壊と外部崩壊、その引き金は、

どちらでもいいと私は思っています。

古くなった建物を壊すなら

一旦更地にしてから、

全く新しい考えと設計のもと

に建て直すべきです。

地震や台風がきて建物が壊された結果、

全く新しく建て替えるという方法も

あります。

どちらでもいいのです。

結果が同じになるなら同じことです。

肝心なのは、とにかく一旦

壊して更地にするということです。

更地であればあるほど、

工事はしやすいのです。

旧来のものを残したり、

そのままずるずると引きずるよりも、

更地にするのが一番いいのです。