874.障害はダイヤの原石

佐藤康行の言葉をお伝えします。

こんばんは、佐藤康行です。

障害も借金もダイヤの原石である
についてです。

世の中には、
ダイヤの原石とは思えない、
ただの石ころとしか
思えないようなものを
受け継いでしまう人もいます。

障害を持って生まれた方など、
自分の体を受け入れられない
場面も多いと思います。

生まれつき目が不自由だったり、
耳が聞こえなかったり、
あるいは手足が
不自由だったりすれば、

やはり健常者が
うらやましくなって当然です。

こうしたハンディキャップを
歓迎せよといっても、
やはりそれは難しい。

親に対して恨みの気持ちを
持つ人がいても、
不思議ではないでしょう。

体の障害のみではありません。

世の中には、多額の借金を残して
死んでしまう親もたくさんいます。

残った子どもたちには、
たまらないことでしょう。

なぜ親の借金で自分たちが
苦しまなければならないんだ、
と恨み言の一つも
いいたくなるでしょう。

こうした方々は、表面的に見れば
たしかに大変な不運に
あえいでいるように思えます。

しかし、この方たちに
私はいいたいのです、

「これでよかった」

と口に出していってください、と。

この世の中に、
偶然というものはないのです。

すべて意味があります。

そして、努力するしかありません。

人にはそれぞれ
使命というものがあります。

何らかのハンディと
思えるものを背負った方は、
そうしたものとかかわることが、

ご自身にとって、あるいは
周囲にとって意味のあること
なのだということ
ではないかと思います。

肉体的な障害を持ったからこそ、
わかる世界があります。

健常者にはわからない、
肉体的に制限された
世界に生きるからこそ、

精神性が活発になることも
十分あり得ます。

視覚・聴覚が不自由で、
言葉がしゃべれなかった
ヘレン・ケラー女史が

その肉体的制約を克服し、
世界の人々にどれほどの
感動を与えたかは、
誰でも知っています。

もちろん、すべての障害者に
ヘレン・ケラーたることを
望むことはできませんが、

人間は、与えられた境遇で
最善を尽くすしか、
生きる術はないのは、
いうまでもないことです。

そして、そのように真剣に、
命懸けで生きている
人間だからこそ、

真我を開発する
ことができるのです。

おそらく
ヘレン・ケラー女史は、
真我に近い人生を
送ったことでしょう。

また、親の借金を背負うのも
苦しいことですが、

しかし借金というものは、
ある意味働く意欲
にもなるものです。

借金を返さざるを
得ないために新事業起こし、
それが大成功して、大儲けし、
借金を瞬く間に
返すこともあり得ます。

こうした場合、障害や借金は、
まさにダイヤの原石
だったわけです。

親から受け継ぎ、
親を恨みたくなるような境遇も、
真剣に取り組めばまったく逆の、
幸せへのステップだったわけです。

あまり歓迎できないものを
継承するのは
天の配慮かもしれません。

もしあきらかに
美しいものばかりをもらうと、
私たちはおそらく
傲慢になるからです。

そうならないために、
人は一見して価値のない、
むしろ煩わしいものを
継承するのかもしれません。

大切なのは、
今おかれている境遇や、
対面している問題は、
ダイヤの原石であるととらえ、

自分にはそこから
ダイヤを掘り起こす能力
があると信じることです。

運命や境遇を恨んでも、
なにも生まれません。

たった今から、
何ができるかを
考えるべきなのです。

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