1912.過去を変えれば病は消える?!

真我日記

写真はつくねと野菜煮です。つくね美味しかったです。

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佐藤康行(YS)メソッドをお伝えします。

【過去の正体】

一般に、「他人と過去は変えられないから、自分と未来を変えましょう」といわれます。

しかし、過去の集積が今の自分です。

過去が原因となって、今の自分をつくり、それが原因となって、未来の結果を作り、人生を作っていきます。

この図式では、過去に記憶が刻まれた時点で未来はすでに決まっていることになります。

過去を変えることでしか、未来を変えることはできないということです。

では、この「過去」というのはどこにあるのでしょうか?

過去を思い出してみると、10年前、20年前、30年前のことなど、いろいろと出てくるでしょう。

しかし「その過去を目の前に出してみてください」と言われたら、出せるでしょうか?

出せませんね。

なぜなら、過去は自分の中にあるからです。

では、自分の中のどこにあるのでしょうか?

「今の自分の心」にあるのです。

実は、私たちが過去と思っている全てのことは、過去の時間の中にあるのではなく、「自分が過去と思っている今の心の中にある」のです。

実は、過去は今のことなのです。

だから過去が今の自分に影響を与えています。

「過去を変えるには、今の心を変えればよい」というわけです。

ここで疑問です。

過去に起きた出来事はどうでしょうか?

過去を変えると言っても、過去の出来事や事実は変えられません。

それはどうなのでしょうか?

実は、過去に起きた出来事や事実は変わらなくても、そのままで良いのです。

変えるのは、その出来事や事実をどのように捉えるかという認識です。

ある出来事が起きたとき、「いやだな~」と思うのか、「ありがたいな~」と思うのか。

例えば、幼少のころの父親のゲンコツ。

たたかれた時、「痛いな、なぜ俺を殴るんだ、きっと親父は俺のことが嫌いなんだ!」という強烈な記憶があったとします。

父親を思い出すたびに、あのゲンコツが思い出され、嫌われているという感情が出てきたりします。

しかし、「本当は、立派な人間になれよと自分のことを心配してくれていたんだ。

嫌われていたんじゃない、あのゲンコツは親父の愛だったんだ」と父親の本当の思いがわかったら、過去は変わります。

ゲンコツは変わりませんが、父親を思い出すとき、「嫌われている」なのか、「愛されている」なのか、全く違うわけです。

自分の中の、父親像が変わってしまいます。

過去が変わるのみならず、人間関係の急所である父親像まで変わります。

すると、人生は黙って、好転していくのです。

まさに過去が書き換わったということです。

出来事ではなく、その出来事をどのように感じているのかという認識が変わるのです。

このアプローチはまさに、認識、認知を変える、「認知行動療法の進化版」ということが出来ます。

「過去を変えなければ、未来は変わらない」ということです。

コペルニクス的逆転発想とはまさにこのことなのです。

この心の3層構造の2層目である「過去の記憶」こそが、うつ病の根本原因となっており、それを変えることが出来れば、うつ病は消えていくことになります。

この続きは、また明日。