1457.五つの観る

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
ある日、仕事の最中に天からのインスピレーションで、「五つの観る」という声が聞こえてきました。

『何だ。この五つの観るとは?』そう思っていると一つ一つが分かりやすく頭に浮かんできました。

それは

未来を観る
全体を観る
一点を観る
真実を観る
現実を観る

ということです。

自分の人生においても、仕事においても、こういう観る目を持つ必要があるのです。

未来を観る。

これは、先を読む目、つまり先見性を持つことです。

船を運航するのに、船長の一番重要な仕事は、この船がどこに行くのか、どの島に行くのかということをはっきりと認識して、どの方向に向かって行けば、その目的地に着くのかということを把握することです。

船の行き先を観ることこそ船長の仕事です。

人生においても、今の行動パターン、今の生活の在り方を続けていくとどこに行くのだろう、自分の目標は何なのだろう、ということを見定めることが大切です。

いろいろな心構えがありますが、まず、自分自身の未来について、社会全体の未来について、方向をしっかり定める必要があります。

どんなにやる気を出して頑張っても、向かっている方向がずれていると、徒労に、いやむしろマイナスに終わるのです。

全体を観る。

私たちはいろいろな人間関係の中で生きています。

私たちが生活をしていく上で、社会と調和していくこと、周りの人々と調和していくことは不可欠な条件なのです。

家族や会社など社会のさまざまな分野でいろいろな人が動いています。

つい私たちは前ばかり観てしまいますが、横でも後ろでも周りの人々は全て動いているということを自覚しなくてはなりません。

一度立ち止まって、全体を眺め回して、周りの人々の力に支えられているということに気付き、そのことに感謝をすればよりパワーが増してきます。

常に、全体と個というもののバランスを考慮していかなければならないのです。

一点を観る。

これは、はっきりとした目標を見つめる、ということなのです。

マスコミの発達によって、私たちの周りには多くの情報が氾濫しています。

そのためにかえって物事の真理が分かりにくくなっています。

一人の人間の限られた時間、限られた命をいろいろなものに消耗すると、何もできずに終わってしまいます。

しかし、本当にやりたいこと一つを徹底的にやり続けることによって、残りの九十九をやる以上に価値のある場合があります。

それが天才となる一つの秘訣です。

いろいろなことで失敗している人のほとんどは、本当に失敗したのではなくて、途中で諦めたためなのです。

なぜ、諦めたかと言えば、はっきりとした具体的な目標を見続けることをしなかったからなのです。

自分の夢を、つまり一点を見続けられる人こそ、天才であり、成功が約束されている人なのです。

自分にとって価値のある目標を絞って、素晴らしい人生を送ってください。

真実を観る。

私たちの目に映るものは、すべて過去の結晶であり、結果なのです。

それは、私たちの思いが、後から形となったものなのです。

私たちは、お金をたくさん儲けたとか、会社を大きくしたなどと、その表面的な、結果を見て判断をすることが多いのですが、本当は、そのような結果を引き出した原因、つまり心構えはどうだったかということに関心を向けるべきなのです。

商売でも、本当はお客様に物を売るのではなく、その物の後ろに隠れている喜びを売る、愛を伝えることなのです。

この喜びとか愛とかは目に見えにくいのです。

しかし、本当はこれらが真実なのです。

物事を表面的でなく、その本当の意味、つまり目には見えない真実を観る目を持つことです。

何を観なくてはならないかということを間違ってしまうと、大きな過ちを犯してしまうことになってしまうのです。

現実を観る。

どんなにわくわくするような、明確な夢を持っていても、自分が現在どこに立っているのかを知るために、自分のありのままの姿、見た通りの姿を冷静に見ることが必要です。

今、自分が置かれている位置や、持っている価値観などを、自分自身で把握しておかなければなりません。

自分自身でどんなに素晴らしいことを悟ったとしても、立派に思われるような人間になったとしても、周りを見渡してみてください。

自分の周りにいる友人はどのような人達か、会社の業績はどうなっているか、仕事の成果は上がっているか、自分の収入はどうかなどを冷静に見てください。

それが自分の現実なのです。

現実というのは、過去に自分が行動したものの結果なのです。

どんなに素晴らしい考えでも、行動に移さなければ現実はよくならないのです。

自分の現実を客観的に観て、不満足なものがあれば、心構えに原因があるのか、行動に原因があるのかを観て、次なるステップへの原動力としてください。