1428.自分はすでに知っている

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
大宇宙の中に銀河系があり、銀河系の中に太陽系があり、太陽系の中に地球が存在していることは誰でも知っています。

人間は、その宇宙の、太陽系の、地球という環境の中から誕生したのです。

決して人間が、地球や太陽系を創って宇宙を創ったのではありません。

ですから、その環境の中で、生きていくのに一番適した状態で生まれているのです。

このような環境の中で、生きていくのに値しなければ、人類は誕生していなかったに違いありません。

他の動物や植物にしても同じように、生きていくのに適した状態でなければ、誕生していないのです。

逆に言えば、今現在、生きている全てのものは、生きていくのに必要なものを、全て持ち合わせているということなのです。

人間にとっても、全てが一番適合しやすいようになっていますが、ほとんどの人間は残念ながらそのことに気がついていません。

なぜならば、人間はいつも頭でものを考えるくせがついてしまっているために、かえって何も知らないということになってしまうのです。

頭を通じて物事を考えたりするから、教わった分しか知ることができないのです。

しかし、私たちが頭だけで考えることをしなければ、大宇宙の自然の法則の中で生まれ、すでに全て備わっているということを素直に信じることができるのです。

野生の動物にしても、子供が生まれたらどうするのか、育てるのはどうするのか、どこに行ったら生き延びられるか、餌はどこにあるのかということを知っています。

餌が欲しかったら首が長くなり、鼻が長くなり、足が速くなり、腕力が強くなります。

植物は、季節になれば花を咲かせ、実をつけます。

水と太陽の光りを使って酸素を生み出します。

人間は、食物を食べると消化し、必要な栄養を吸収して、余ったものを排泄します。

心臓が動き、肺が動き、胃腸も動いています。

常に新しい血液がつくられ、血管の中を流れています。

身体には全て揃っていますし、また、身体は全て知っているのです。

しかし、これらのことを頭の中で考えたり、科学で捉えてみると、本質的には何も分からないし、何も知らないのです。

私たち人間の心も本来は全て揃っていますし、全て知っているのです。

ただ、私たちは欲を出したり、嫉妬したり、腹をはてたり、いろいろなものに勝手に迷ってしまっています。

そして、ありのままの素直な心に勝手にほこりの幕を張っていってしまうのです。

素直に、大自然の法則によって、このような身体と心を持って生まれてきたということを見つめ、自分には全て揃っている、全て知っているということを信じることです。

私たちは、全てを知っているけれども、何も知らないのです。