1415.意識を高めていく時代、心の成長

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
あなたが日常、当たり前のように活用している携帯電話やインターネットで世界中の情報を瞬時に手に入れる事は、エジソンが電気を発明した時代から比べると、信じられないくらいの発展を遂げている。

人類の科学は、急速な勢いで進化してきた。

しかし、人間の心、魂はどうだろうか。

二千五百年前のお釈迦様の教え、二千年前のキリストの教えが、精神的に停止したままになり、私たちの現実の「生き方」に生かせず実践できていない事実は、昨今、世界で毎日のように起きている戦争、日常のように飛び込んでくる忌まわしい事件をみても明らかである。

このまま、時代が進むとどうなるだろうか。

特定の個人がボタンを一つ押しただけで、人類を滅亡させることが可能になるかもしれない。

私たち人間が、これから進化成長していくために着目し焦点を合わせなければならないのは、意識の世界、魂の世界、心の世界の成長である。

魂に磨きをかけ進化させることによって、今までの人間の個々のものに対する「生き方」、考え方、見方、人との付き合い、宇宙の法則との付き合い方などあらゆることが全く違った角度で認識できるようになるのだ。

これからは単なる知識の詰め込みだけではなく、人間自身の意識を高めていく時代になるのである。

知識は横の広がりしか望めない。

それに対して、意識は縦に伸びていく。

魂に磨きをかけ、「真我」に目覚めることは、これからの時代を担っていく私たちにとって最も重要なことなのである。

しかし一方で、現代社会では逆に心の問題を利用する人がいる。

心は普通の人には見えない。

あなたには見えないものが私には見える、と言われれば純粋な人は簡単に騙されてしまう。

要するに、見えないことをいいことに言いたい放題のことを言ってしまうのだ。

何の証拠も見せないで、相手が信じる素振りを見せたらどんどんマインドコントロールし、自分の思うように相手を操ってしまう。

だからこそ、今、正しく心を学び本当の「生き方」が求められているのだ。

心は人間の原点である。

心を正しく学び、正しい心とは何かを私たちは学ばなければならない。

人間がこれから生きていくうえで、二つの心のことを学ばなければならない。

私たちの人間の心と、宇宙の心である。

私たちの心臓は私たちの意思で動かしているわけではない。

心臓の鼓動は、宇宙の意思で動かされている。

人間を作ったのも、人間自身の意思ではなく、宇宙の意思なのである。

地球を回しているのは人間ではない。

宇宙の意思が動かしているのだ。

太陽系も銀河系もみんなそうである。

何一つ人間の意思で動かしているものはないのである。

人間は宇宙の法則を正しく理解して、それに沿った形の「生き方」しか本当の幸福になる方法はないのである。

こうした物事の本質的な部分を、私たちは今まさに自覚し、そして学んでいかなければならない時代なのである。

物の奥に心があるのだ、ということを認識し、更には心の奥に宇宙の心があることを知る。

つまり、全体像を踏まえたうえで本質を捉えた「生き方」をしなければならないのである。