1405.病原菌ですら味方に出来る生き方

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
私は数多くの著書を著しているが、発行以来、常に反響を頂き続けている著書に『天運を拓く』がある。

この本を読んで、「天地が引っ繰り返るほど驚いた」、といって私の所に電話をかけてきた人がいる。

その方は、本をお読みになっただけで、私を信じて真我開発講座を受講された。

その方は、当時インドのマザーテレサの所で看護婦をしている人で、人格者で精神的なことをよく勉強している素晴らしい人であった。悩みを持っている方ではなかった。

人を救うことに使命感を抱いているような女性であった。

だから、ペスト菌などいろんな病原菌が蔓延するインドに自ら進んで乗り込み、当時、日本とインドを行ったり来たりしながら生前のマザーテレサと共に日夜奮闘しておられた。
その方が、2日間の研修を受講し終わったある日、私にこのようなことを言われた。

「佐藤先生、ありがとうございました。私は真我開発講座を受けて、『成功と幸福を呼ぶ言葉』を読んでいなかったら、インドでペスト菌に感染してきっと死んでいたことでしょう」

私は「なぜですか?」問い返すと、その方は、こう答えた。

「同僚の看護婦でイタリア人がいます。この方は、日本人に大変偏見を持っています。日本語を耳にするのも嫌だそうです。ですから、当然日本語は知るはずもありません。

私は受講後、インドで毎日『成功と幸福を呼ぶ言葉』に書かれている言葉を、声に出して読んでいたんです。

ところが、それを読まない日に、イタリア女性が『なぜ、読まないの?』って、いうんです。

私は問い返しました。

『だってあなた、日本人も日本語もきらいなんでしょう。なぜ、そんなことを尋ねるの?』

それに対して、イタリア女性はこういいました。

『“成功と幸福を呼ぶ言葉”はものすごく良い波動を持っている。言っている事はわからないが私にはその波動がわかります』と言うのです。

それ以来私はイタリア人女性をはじめとして、みんなの前で堂々と『成功と幸福を呼ぶ言葉』を読むようにしました」

私はこの看護婦の方の言葉を聞いているうち、強い感動を覚えた。

看護婦の方は更に続けた。

「私は感謝を込めて、毎日この言葉を読んでいました。そのうち、この言葉を読む人がどんどん増えてきました。患者だけでなく、職場でも病原菌にかかって死んでいく看護婦がいます。ところが、この言葉を読むようになってからというもの、病原菌にかかって亡くなる方がいなくなりました」

私は、なぜ病原菌にかかって死ぬ人がいなくなったのかが分かっていたが、あえてなぜそうなったのかをその看護婦の方に質問してみた。

そうしたら、この方は心のことを勉強しているだけあって明快な答えを返してくれた。

「あらゆるものを敵であると認識した瞬間、それは本当に敵になって私に食いかかってきます。しかし、すべてのものに対して感謝の念を抱くようにする。

ペスト菌に対してすら感謝の念を抱くようにしたら、ペスト菌も味方になってくれるのです。だから、私は死ななかったのです」

現代人が考えなければならないことをまさに、彼女が明快な形で私に話してくれた。

もしも、目の前に犬がいたとする。

この犬に向かって、挙骨を振り上げたら犬は敵愾心を持って襲いかかってくるかもしれない。

ところが、座って掌に餌を載せて「さあ、おいで」と優しくいえば、きっと尻尾を振って擦り寄って来るであろう。

私たち人間社会もまさに同じ原理なのだ。

ペスト菌ですら、味方になる。

これは、人類すべてが考えなければならない問題なのではないであろうか。