1386.生かされているという事実

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
人生の意義については、古今東西の哲学者や宗教家がテーマにしてきた。

人がこの世に生まれて、八十年ないし百年ほど生きて、死んでいく。そして輪廻転生で、再び生まれ変わることを繰り返す。

この問題について様々な人たちが論じている。

「なぜ生きるのか」、ということは「なぜ心臓が動くのか」、というのと同じことなのだ。

なぜ心臓が動くのかは、頭で考えても永遠にわかることではない。

なぜ、地球が回っているのか、正確に答えられる人はいないはずだ。回っているから、回っているんだ、ということなのである。

私たちが、なぜ生きるかということは「宇宙の法則によって生かされている」ということなのだ。

なぜ生きるか、ではなく「生かされている」というその事実が重要なのだ。その観点から物事を捉えなければならない時代が来ていると思う。

だから、そのことに気がつくことが人生の意義なのである。

頭で考えることではないのだ。頭で考えても、全体の中での一部でしかないのだから、見当外れかもしれないのである。

もっと、深い観点からいうと、私たち人間の心で考えているのは、全部妄想なのである。
だからまず「生かされている」という事実に目を向けることである。