1173.一度心の中で手放す

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。「喜ぶ力はあなたの中にある」

についてです。

「もっとお金が欲しい」

「もっと良い家に住みたい」

「アレが欲しい!」

こうした欲求は、

それを手にすることによって、

喜びたい、

というところから来ています。

自分を喜ばすために、

モノや金を追い求めているのです。

しかし、

モノそのものは本当は人を喜ばせる力は

無いのです。

例えば、

「ここは自分の土地だ」と言っても、

例えばそれは、

そういった名義をとる手続き上の

ことだけであって、

誰でもその土地に歩いて入っていけるし

世界中旅行してどこの土地だって

行くことはできるのです。

つまり、

自分の名義のモノは自分のモノと

言うように、

ここからここまでが自分のモノ、

という捉え方ではなく、

あなたの目に写るもの、

それが景色であろうが建物であろうが、

自分の景色の中に入ってくるので、

それは自分のモノと捉えてもいいのです。

自分の名義でなくても、

喜べるのです。

心では、

あの山も海も、この地球も、

あの太陽もあの星も…

全部自分のモノと思っても

別に良いのです。

そして、

「何て素晴らしいんだろう」って

喜ぶことはできるのです。

「自分の中に全てがある」と

いうことなのです。

どんなに広大な土地を法的に

所有していようと、

喜ぶどころか、

恐怖心を抱いてしまう人もいるし、

そんなもの無くても、

喜べる人がいるのです。

例え、

家一軒もらっても、

それを喜べる心であるかどうかが

問題なのです。

だから、

モノそのものには積極的にあなたを

喜ばせる力も苦しませる力も

ないのです。

それが証拠に、

例えばホームレスの人の中には、

物質的に恵まれた人以上に

幸せそうな顔をしている人も

います。

お金もそうです。

例えば一億円くらい財産を持っていても

仕事の失敗で半分なくなったり、

七割くらい損失があったりして、

それで自殺するものもいるのです。

平均的な人の財産より

十分まだ残っているのに、

命に代えてしまったりするのです。

それは、

何か固定的なこだわりがあり、

それが原因になっている、

と言う証拠なのです。

だから、

一度自分の所有物だと思っているモノを

全部捨ててしまえば

苦しまなくなります。

心の中で手放してしまうのです。

自分の中で最初から手放しておけば、

もし、

持っていたモノや財産が減ったとしても

苦しまないで済みます。

私たちは、

何か抱えているモノ、

つまり執着しているものが

離れていく時や、

失ってしまうのではないか、

という心配に苛まれて苦しむのです。

肉体もそうです。

死ぬのが何も怖くなかったら

苦しまないのです。

失うというのが苦しみを生みます。

仮に失っても

「失ったのではなくて、

他のところに渡って、

また戻ってくるかもしれません」

そういう捉え方が出来るとしたら、

私たちの苦しみは

だいぶ無くなるのです。