1106.どんな姿にも尊敬の念を持てるか

真我日記

佐藤康行の質疑応答をお伝えします。

Q:

真我のオウム返しをするときには、言葉のオウム返しをしてもいいってことですか?

A:

そうですよ。

相手は真我そのものだから、「素晴らしいですね」って、むしろ、カウンセラーがそこに感激するぐらいにね。

相手にできたら尊敬の念を持ってやれるようにする。

相手がどんなに暗いことを言ってても尊敬の念を皆さん、持てますか?

本当に真我のことを分かったらできるんですよ、皆さん。

皆さん、逆の立場を思ってください。

あなたが落ち込んで相談してるのに、カウンセラーが、自分のこの落ち込んでるみじめな姿を尊敬してくれてるんですよ。

どう思います?

あなただったらどうですか?

嬉しいねえ。

逆にその人を尊敬しちゃうでしょう?

それをやれっていうの。

素晴らしい人でしょう?

簡単なようで難しいかもしれない。

でも、これができたら、すごいですよ、皆さん。

そういう人にあこがれたりしないですか?

みんな同じ意見でしょ。

それをやりましょうって言ってるんです。

普通はみじめな格好を見せたら、「あ、この人は私より下だ」とかって、見下ろすようなイメージでしょう?

そんな人に相談しに行きたいですか? 皆さん。

行きたくないでしょう?

分かってきました?

大事なところだから。

私が言わんとする、ものすごく大事なところだから、皆さんは間違えちゃ駄目です。

「罪を憎んで人を憎まず」って言葉があるでしょう?

言うならば、それと同じです。

相手の本体は素晴らしいんです。

でも、相手は人間だから、いろいろ間違ったり苦しんだりしてるわけです。

でも、その間違ったり苦しんでるところを見ない。

相手の本体である真我だけを見る。

それに対して答えてあげれるようにする。

そうしたら、自然と、人間ってのはね、心ってのは、「認めたものは現れる」って言葉があるんです。

その自分を認められたら、ハッと気がついたら、その自分が出てるんです。

相手はこんな悩み多き苦しんでる人だったら、こちらも決めつけ、本人も決めつけたら、相談すればするほど落ち込む。

言えば言うほど量が増えるんです、悩みが。

「そうねえ。そんな苦しいの。大変だねえ。うーん。そうだね。あなたの性格から来るんだね」なんとか言ってさ。

「そうね。親が問題なのね」って。

でも、暗にそういう感じなんですよ、皆さん。

それでうまくいくわけがないじゃないですか。