1010.いままでの正反対をやる

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

「いままでの正反対をやることが教育の使命」

についてです。

意識の時代の教育についてはどうでしょうか。

まず、結論から申し上げましょう。

現在とくらべて最大の違いは、

「知識をインプットする時代」から、

「命の働きや各人の個性を

アウトプットする時代」

になるということです。

知識をインプットすることとは、

明治維新から現在までつづいている

教育制度の根幹をなしています。

これまでは、学校での秀才、

ペーパーテストの成績優秀な者が

人間として優れているとみなされ、

社会のリーダーになってきました。

それは、高級官僚を養成する

最高学府としての東大を頂点にした、

学歴主義、知識偏重主義のことです。

受験勉強によって学科試験で

高い成績をとることがすなわち、

社会の成功者への道筋というのは、

じつは大変狭い考え方です。

これらは記憶力のよし悪しや、

ひたすらいい点をとるための

テクニックの競争となり、

ひいては現実に目で見えるものが

すべてだという物質中心主義の教育制度

になっているからです。

もちろん、

さまざまな知識をうることは、

本来悪いことではありません。

しかし、人間が知っていることは、

宇宙という次元から見たら、

わずか一億分の一、いや一兆分の一の、

そのまた一兆分の一くらいの

知識でしかないのです。

それはノーベル賞をとった科学者が

皆等しくのべていることからもわかります。

だからいくら知識を詰めこんだところで、

宇宙次元から見たら極微的なことであり、

それによって人間が幸せになる

というものではありません。

たしかに文明や科学の進歩によって、

先進国では豊かな物質生活が

できるようになりました。

しかし、知識の蓄積と並行して

人間の心の問題を

正しくとらえていく教育は、

それ以上に欠かせないものです。

人間の根源をおさえる、

知識を道具として縦横に

使いこなす発想が重要なのです。